「終末の命。その医療は、正義か罪か。」今度の舞台は終末期医療。あの田口&白鳥コンビが帰ってくる！東城医大病院心療内科の特別愁訴外来担当医・田口公平（伊藤淳史）は、ある日、病院長の高階権太（林隆三）の命を受け、地方の総合病院「碧翠院」へ派遣される。碧翠院では、回復の見込みがない患者の痛みを緩和し、積極的延命治療よりQOL（生活の質）を高めることを尊重する“終末期医療”に取り組んでおり、院長の桜宮巌雄（柳葉敏郎）は周辺の死因不明遺体の検死を一手に引き受ける警察医も兼務。患者たちからの信頼も厚く、碧翠院は町の人にとって、なくてはならない病院となっていた。病院に潜入していた白鳥圭輔（仲村トオル）は、院内で久しぶりに碧翠院を訪れたという放射線科医の立花善次（宅間孝行）に声をかけられ「この病院で行われていることは重罪だ」と告げられる。2人は後ほど会う約束を交わすが、時間になっても立花は現れず、不思議に思った白鳥が勤務先の長野の病院を訪ねると、立花は数日前から失踪していた。白鳥は病院のスタッフルームへ向かい、立花の話を持ち出す。すると、田口が白鳥と数々の難事件を解決してきたことも承知のうえで「碧翠院で医療ミスでも暴きたいのか？」と挑発する桜宮。白鳥は、立花が勤務していた病院と桜宮との意外な接点、さらに、自分宛てに届いた『助けて』と書かれた“碧翠院に関する匿名の手紙”を桜宮に突きつけるが、桜宮は「好きなだけ調べればいい」と不敵な笑みを浮かべて――。