池波正太郎の代表作『雲霧仁左衛門』を中井貴一主演でドラマ化した痛快娯楽時代劇シリーズ第1弾。「殺さず、犯さず、貧しき者からは奪わず」を掟とする盗賊集団・雲霧一党と、彼らの捕縛に執念を燃やす火付盗賊改方の激しいせめぎ合いを描く。享保年間（徳川吉宗の治世）。江戸一帯のみならず、東海道、中仙道から上方まで股にかけ、鮮やかな手口で大金を奪う盗賊の一味があった。大金持ちの金蔵しか狙わず、決して殺さず、傷つけず、雲が涌くように現れ出て、霧のように消える。すご腕の子分らを統率する一味の首領は雲霧仁左衛門（中井）、希代の大盗賊である。一方、雲霧一党の捕縛に執念を燃やす火付盗賊改方の長官・安部式部（國村隼）は、雲霧との知恵比べで煮え湯を飲まされながらも激しい攻防戦を繰り広げ、雲霧に脅威を与え続ける…。