認知症が進む老父の姿を描いた「ファーザー」で高い評価を得たＦ・ゼレール監督が、前作同様、自作の戯曲を映画化。息子と父親の苦悩を痛切なタッチで描いた人間ドラマ。再婚した女性ベスとの間に赤ん坊も誕生し、公私ともに充実した日々を送る弁護士のピーター。そんなある日、ピーターのもとへ前妻のケイトがやって来て、１７歳の息子のニコラスが最近学校にも行かず、どうも様子がおかしい、どうか彼に会ってみてとほしいと懇願。ニコラスは、両親の離婚がいまだに納得できず、ピーターと再び暮らすことを切に願っていた。そこでピーターは、ベスと暮らす家にニコラスを迎え入れることにするが……。